キミのミライ。なんでもQ&A

高校生向け冊子『キミのミライ発見』より

Q1.仕事を選ぶ視点、ポイントはありますか。

高2 男子です。興味を持てる仕事はあるのですが、具体的にはどんな観点で仕事を選べばよいのでしょうか。先生は好きなことを仕事に、と言いますが……。

A.仕事を選ぶ観点はいろいろありますが、大事なのは、仕事に何を見出すか、何を求めるかということではないでしょうか。その観点をいくつか挙げましたので参考にしてください。また、「はたらく人に聞きました」を読んで考えてみたり、実際に働いている人に、どんな仕事なのか、どんな思いで日々働いているのかなど聞いてみたりしてもよいでしょう。

 

★仕事のやりがい★

・多くの達成感が得られる
・知的好奇心が満たせる
・自分の能力を生かせる
・自分のアイデアや考えを生かせる
・知識や技術が身に付く
・新しいものや価値を生み出す
・現在の世の中に役立っている
・収入を得る
・余暇や家庭生活を充実させられる

 

<参考サイト>

リクナビNEXT「 ITエンジニアの仕事とお金調査2012」

IT に関する技術者の仕事の内容やその年収の高さについては、上記のサイトなども参考になります。

 

わくわくキャッチ!

 ⇒「仕事って楽しい?」のページ

仕事によって、仕事のやりがいやその満足度がどのように違うかがわかります。

Q2.IT に関われる仕事にはどんな仕事がありますか。

高1 男子です。IT に興味を持ちましたが、ITにはどんな仕事があるのでしょうか。

A.本サイトの記事「グローバル化、ソーシャルビジネス、そしてIT」では、今後どんな仕事が重要になってくるか、注目されてくるか紹介しています。IT に関わる仕事はますます重要になります。また、IT はどんな仕事にも関わりがあるので、ひとくちにIT といっても、仕事の選択肢は広範囲にわたります。下記のサイトなどで他のIT に関する仕事を調べてみるとよいでしょう。

 

<参考サイト>

IT JOBGATE
一般社団法人情報サービス産業協会の新卒採用情報サイト。「情報サービスとは」「IT エンジニアとは」のページ参照。

 

IT のキャリアプラン50
日経BP 社が運営する、IT の総合情報サイト「ITpro」。IT に関わる50 の職種・仕事を解説。

Q3.今はまだ将来の仕事を決められません。

高2 男子です。将来の仕事は、大学に行ってからじっくり考えようと思いますが、先生は職業も考えて学部を決めなさいと言います。どうすればいいでしょうか。

A.確かに仕事によって進む学校が重要になるのは事実です。医師や薬剤師のように、特定の学部に進まないとその仕事に就けない職業もあります。仕事に関連性の高いことを学ぶ学部・学科もあります(こちらのページの表3参照)。

 

ただ、まだ決まらない人も多いことでしょう。例えば、文系と理系の学部・学科を設置しているものの、実際には文・理を区別せず問題解決の手法を学ぶ大学(慶応義塾大学総合政策学部・環境情報学部など)や、あるいは学科を横断して学ぶ文理融合学部(静岡大学情報学部情報科学科・情報社会学科など) もあります。職業直結型でない学びをして、見聞を深めながら向いている仕事を探すのも一つの方法です。

 

また、どんな仕事に就くとしても、IT スキルは重要です(こちらも参考に)。大学ではIT スキルを学びつつ、例えば国際関係を学ぶなど、IT スキルともう一つの専門性を付けるような学びができる大学、学部・学科を探してみるという選択もあります。

Q4.文系ですがIT を学んだほうがいいでしょうか。

高1 女子です。社会に出るとIT スキルが大事ということですが、私は数学や理科など理系科目が苦手で、コンピュータにも興味が持てません。こんな私でも、大丈夫でしょうか。

A.IT はコンピュータだけではありません。携帯電話や家庭にある電化製品を使うことも、ITを活用していることになるのです。高校では教科「情報」にしっかり取り組んで、あなたの身の回りにあるITを知り、IT があればどんなことができるか考えてみてください。大学でも学ぶ機会が用意されているはずですので、ぜひITを学んでみてください。文学系の学部で研究テーマは「文化」であっても、それを分析するためにITを学ぶという考え方でカリキュラムを設けている学部もあります。ビジネスを学ぶ経営学部などでも、さまざまなITに関する科目を設けている大学は多くあります。

Q5.IT の仕事で女性は活躍していますか。

高2 女子です。周りの女子は看護とか福祉とか女性の多い仕事に就きたいと言いますが、他の仕事でも女性は活躍できるでしょうか。

A.どんな仕事でも、活躍できるかどうかは本人次第。ただ、女性が働きやすい環境があることは、活躍できるための大事な要因かもしれません。特に女性には、出産・育児などで仕事を休まざるを得ない時もあります。仕事と家庭の両立のための制度を設けたり、一人ひとりの違いや事情を理解し合うことが、社会の大きなテーマになっています。IT 産業には、育児休業など子育てのために一定期間の休みが取れる制度を設ける企業が多いなど、仕事と家庭の両立に関心が高い企業も少なくありません。

 

また、パソコンがあればどこでもできる仕事もありますし、自宅で働く「在宅勤務」が可能な会社も出てきました。かつて出産などで女性は会社をやめることが少なくありませんでしたが、仕事を続けられる環境も整いつつあります。IT の進歩により、女性が活躍できる機会も広がっているといえるでしょう。