「情報」の大学入試問題作りを通して、新たな「学力」を考える

~第66回ICTE情報教育セミナー in 東京

―大学入試改革と教科「情報」で問われる学力―

第66回ICTE情報教育セミナーが5月30日、早稲田大学で開催されました。


歴史の浅い教科「情報」にとって、その学力をいかに評価するかというのは、なかなか答の出ない問題です。今や教科情報には大学からも、企業からも、人間教育的な観点からも様々な要請があり、問題はいっそう複雑になっています。


さらに、2020年からは新しい大学入試が始まります。そこでは、今までのような画一的・一斉式の試験で知識の再生を問うのではなく、多面的・総合的な評価で選抜を行うとされています。ならば、情報の評価はどうあるのが理想なのでしょうか。


セミナーでは、河合塾教育研究部から、これまでの中央教育審議会等からの発表をもとに、新しい大学入試で問われる学力について、その背景、現状と課題について講演が行われました。そしてワークショップでは、高校教員・大学教員・企業のチームに分かれて大学入試の「問題」を実際につくってみました。そして、その「問題」を材料にして、これからの受験生にどのような「学力」を問うべきなのかを話し合いました。


[プログラム]
・開会・オリエンテーション
  司会 田邊則彦先生(清教学園高校)
講演 「新しい大学入試で問われる学力」
  河合塾教育研究部 部長 谷口哲也氏
ワークショップ:みんなで新しい大学入試問題を考えてみよう
  ファシリテーター 奥村稔先生(北海道札幌北高等学校)

 

・講演 新しい大学入試ではどんな力が・どのように問われるか
  ~ワークショップ解説の前段階として
  黒上晴夫先生(関西大学)
講演 慶應義塾大学SFCの入試問題
  植原啓介先生(慶應義塾大学)


・ワークショップ講評・解説:その問題で何を問う?
  黒上晴夫先生(関西大学)
  植原啓介先生(慶應義塾大学)