第1回情報入試模擬試験のご案内

情報入試研究会主催の情報入試フォーラム2013が、2013年3月3日(日)に開催されました。

→情報入試研究会とは こちら

その中で、模擬試験の実施について告知がされました。


情報入試研究会では、大学入試での「情報」の問題をイメージしていただき、情報入試への関心を受験生および大学側の双方に持っていただくために、2013年5月18日(土)に模擬試験を実施します。高校生はもちろん、指導にあたる高校の先生や大学関係者の受験も歓迎しています。全国4会場で実施しますが、広く参加できるように、高校等での団体受験や、期日を過ぎた後の独自試験の仕組みも用意しています。

その詳細をご案内します。

模試概要

■日程: 5/18(土)

・集合 13:30    試験時間 14:00-15:30(90分)   解散 16:00

■会場、定員

・東京(50人) 早稲田大学西早稲田キャンパス(予定)

・神奈川(150人) 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(予定)

・中部(50人) 調整中

・関西(50人) 大阪電通大(予定)

■試験範囲

・高校教科「情報」における「情報の科学」「社会と情報」

  「情報の科学」「社会と情報」共通問題、「情報の科学」、「社会と情報」の 

   3カテゴリから構成。 全て必答。

   情報入試研究会作成の「試作問題#001」を参照のこと。

■対象

・特に制限なし

■申し込み

・申し込み日程 2013年4月1日(月)〜2013年4月19日(金)

・情報入試研究会のWebページ(http://jnsg.jp/)に申し込みサイトを用意する予定。

・各会場とも定員になり次第申し込みを締め切ります。

団体受験 をお考えの方は事務局まで御連絡ください。

模試後の予定

■解答の返却
・1週間後を目処に以下のものをパスワード付きのWebで返却予定。

 1週間程度のダウンロード期間を設けます。
  ・スキャンした答案
  ・模範解答
  ・解説
  ・統計情報(受験者数、点数分布等)
  ・点数、順位等を記したサーティフィケート
・紙の答案は破棄

 

■試験問題の公開
・試験問題、解答用紙、模範解答、採点基準、解説は

 秋に情報入試研究会のホームページにおいて公開
・その間、採点後に情報入試研究会へのフィードバックを条件に、

 希望者(高校、予備校などを想定)には独自模試の素材として以下のものを別途提供
  ・試験問題、解答用紙、模範解答、採点基準、解説

 

■模試結果の講評
情報処理学会「ジョーシン2013秋」において、試験の結果等について報告予定

 

団体受験について

■同時刻に高校等、予備校等における模試の独自実施を歓迎
■実施にあたって
・試験問題、解答用紙、模範解答、採点基準、解説の電子データを提供します
・試験問題、解答用紙の印刷等は実施団体にてお願いします
 (全てA4白黒で準備予定です)

■実施主体において採点を行い、受験者情報及び採点結果を5月22日(水)までに

 御連絡いただけることを条件とします。

 統計情報、サーティフィケートを作成するために必要となります。

団体受験の実施の流れ

模試結果の入試等への活用をお考えの方へ

■模試はあくまで当研究会の自主活動として実施します。
■模試結果の入試等への活用については、各大学の責任において実施してください。
■サーティフィケートは発行しますが、あくまで参考情報であることに留意ください。
■必ずしも大学の受験生だけが模試を受験するとは限らないことに留意ください。
■当研究会では、模試の実施にあたり十分に注意をいたしますが、不正等についての責任は一切負いません。
■当研究会では、個人の成績等に関する一切のお問い合わせにはお答えできません。

模試実施概要説明 植原 啓介(慶應義塾大学)

情報入試研究会事務局 植原啓介先生(慶應義塾大学)より概要について補足説明がありました。

 

■今年に関しては受験料は無料です。

 

■試験範囲について
・中身は3つのパートに分かれていて、1つ目のパートが「情報の科学」「社会と情報」の共通問題、2つ目のパートが「情報の科学」、3つ目のパートが「社会と情報」という構成です。多くの高校では「情報の科学」「社会と情報」のどちらかしか教えていないという状況だと思いますが、今回は全分野必答でお願いしたいと思います。どちらの分野の問題かがわかるように構成されています。

 

■対象
・模試の対象は、当研究会としては高校生に受けていただくことを希望していますが、特に制限は設けていません。受験を考えている方、あるいは高校の先生が生徒に伝えていただくために受験することも禁止はしていませんので、ぜひお申し込みいただければと思います。

 

■模試後の解答の返却
・1週間後を目処に、受験者の皆様には、以下のものをパスワード付きのWebで返却する予定です。模試の1週間後にそのためのサイトを開設し、1週間程度のダウンロード期間を設けたあと、閉じる予定です。
・お返しするものは、スキャンした答案(採点をしたもの)/模範解答/解説/統計情報(受験者数、点数分布等)/点数、順位等を記したサーティフィケートです。
・こういったことをモチベーションにして受けていただければと考えています。また、個人情報の問題がありますので、紙の答案はこちらで責任をもって破棄します。

 

■模試後の試験問題の公開
・「試験問題、解答用紙、模範解答、採点基準、解説」は、情報入試研究会のWebページで秋に公開する予定です。
・その間、採点後に情報入試研究会へフィードバックすることを条件に、希望者(高校、予備校などを想定)には独自模試の素材として、「試験問題、解答用紙、模範解答、採点基準、解説」を別途提供させていただきます。
・つまり、5月18日の模試の後しばらくの間は、模範解答等は受験者には公開しますが、それ以外の方にウェブで公開する予定はありません。秋までの間に独自模試を行っていただくのは歓迎ですが、その場合は「こういった生徒が受けて、点数分布はこうだった」等の情報を、当研究会に戻していただきたいと思います。また、独自模試をなさる場合は、私たちのほうでサーティフィケート等を出すことはできませんので、生徒さんに答案を返すことなどを責任をもって行っていただきたいと思います。

 

■模試結果の講評
・模試結果については、当研究会から社会に対して還元をしなければいけないと思っています。これに関しては、さまざまなサポートをいただいている情報処理学会の研究会が主催する「ジョーシン」というシンポジウムが、今年も秋に開催される予定ですので、その場で試験結果を報告する予定です。同時に試験問題等を公開する計画を立てています。


■団体受験について
・当研究会では定員300名で模試の準備をしていますが、同時刻に高校等で模試をしていただくことを歓迎しています。人数の制限はありません。
・実施にあたっては、こちらから「試験問題、解答用紙、模範解答、採点基準、解説」の電子データを提供します。試験問題や解答用紙の印刷等は、実施団体でしていただければと思っています。データは全てA4白黒で準備をする予定ですので、普通のプリンタで印刷可能です。
・団体受験は、実施主体で採点を行っていただき、受験者情報及び採点結果を5月22日(水)までにお送りいただけることを条件とします。この日までにお送りいただければ、私どもで統計情報の中にそれを入れこみ、サーティフィケートも作成します。これらを団体受験した生徒さんにお返ししていただく手順になっています。
・団体受験の申し込みに関しては、2013年4月1日(月)〜4月19日(金)の模試申し込み期間中に、当研究会のWebページの問い合わせページを使ってお問い合わせください。メール等でコミュニケーションをとったあと、データを送付させていただきます。
・団体受験は、18日の同時刻に行うようお願い申し上げます。センター入試のように「5分ずれたから云々」とは申しませんが、18日の午後くらいに実施をしていただきたい。たとえば17日に実施をして、万が一問題が漏れたら、私どもも困りますので、そのようなことはご勘弁いただければと思います。

 

■模試結果の入試等への活用をお考えの方へ
・前回の研究会で模試のお話をさせていただいたところ、懇親会でいくつかの大学の方から個別に相談をいただきました。たとえば「AO入試の資料として使いたい」といったご相談を受けたりもしています。
・模試結果の入試等への活用について、各大学の責任で行っていただくぶんには構いません。ただし模試そのものは、あくまでも当研究会の自主活動として実施します。そういう意味では、当研究会は責任をとることはできません。サーティフィケートは発行しますが、あくまでも参考情報程度に捉えていただければと思っています。
・また、必ずしも大学受験を考えている生徒だけが模試を受けるとは限らないことにご留意ください。「成績トップの方々の属性を見ると、お年を召した方ばかりだった」等のことも考えられるわけですが、お年を召した方も大学受験をするかもしれませんし、今のところ年齢等で区切って統計をとるようなことは予定していません。サーティフィケート自体も、ウェブからダウンロードする形で配る予定です。これはつまり、偽造しようとすればできるともいうことです。そういったこともご考慮のうえで、活用していただければと思います。


■来場者からの質問

○「3学期制の高校では、5月18日は1学期の中間考査が間近で、都合をつけにくいケースがあると思います。翌週でも受けられるようにはできないのでしょうか?」

 
→当研究会では、高校の都合のつきやすい時期について議論を重ね、そういった事情をもつ高校があることも存じ上げていたのですが、すべての高校に都合のよい日時をあげることができなかったため、模試の1週間後にはサーティフィケート等を返す準備を整えていますので、模試はこの日に実施させていただきたいと思っています。
模試終了後は別途ご相談いただければ、フィードバックしていただけることを条件に、試験問題等を提供する形をとっています。5月18日の模試の枠組みには入らないのですが、独自に実施していただくことを歓迎しています。

 

○「5月に模試を実施したあと、秋に試験問題を公開するということですが、数ヶ月間にわたって問題を公開しないのは何か理由があるのでしょうか」

 
→個別にご相談いただければ試験問題を提供し、各高校で独自に試験を実施できる期間を設けましたので、一定期間公開しません。
ただ、5月18日の模試を受けた生徒が「こんな問題が出た」とツイートするような行為は当研究会では止められないので、公平性はなくなっているという前提のもと、できるだけ独自に活用していただければと考えています。

 

○「今後、模試を作成するうえで、大手予備校さんとの連携などは考えていらっしゃいますか?」

 
→模試については、昨年当研究会で問題施策ワーキンググループを立ち上げたときに申し込みいただいたメンバーで、問題を作っています。おそらく今後3年間くらいは現体制で進むだろうと思います。当研究会は、情報入試を立ち上げることで情報科を盛り上げようという目的のもと作られており、今後どうしていくかという議論は、現在はまったくしていません。

 

○「受験者数と点数分布の統計データについて、高校生は何人くらいだったということだけでも出していただければ、データを分析しやすくなるのではないかと思います」

 
→検討します。私どもも初めての試みですから「高校生はどれくらい受けるのだろう?」等、ドキドキしながらいろんな課題について考えております。皆様方のご意見を伺いながら調整していただきたいので、「データとしてこういうことも知りたい」等のご意見がありましたら、このような場もしくは事務局へのメールを通して、ぜひお伝えください。できれば申し込み前にご示唆いただければと思います。