活用例1 コミュニケーション手段の発達と活用について学ぶ

<ねらい>情報通信の進展が社会に果たす役割と及ぼす影響を理解させるために、生徒たちに具体的なイメージが付きやすい「コミュニケーション手段の発達」を、その変遷と関連付けて理解させるともに、通信サービスや情報サービスの特徴をコミュニケーションの形態との関わりで理解させます。また、効果的なコミュニケーションの方法を習得するために、情報の受信・発信時に配慮すべき事項を理解させます。その例として「テレビ局」での試みを取り上げます。


下記の学習指導要領に対応
【社会と情報】 (2)情報通信ネットワークとコミュニケーション(ア コミュニケーション手段の発達)
【情報の科学】 (4)情報技術の進展と情報モラル (ウ 情報社会の発展と情報技術)

【p5‐6 日本テレビ放送網株式会社 原浩生さん】のページを用いて

 

◆コミュニケーション手段の発達と、それによるコミュニケーションの変化を考える。
(1)「コミュニケーションとは何か(機能と目的)」を、ディスカッション等を通して考える。
(2)身近なコミュニケーションツールには何があるか挙げ、その特徴(※)を考える。
  ※一対一か一対他数/双方向か一方向/その他 等
  また、そのツールはどのような発達の変遷を遂げてきたのか調べる。
(3)本冊子p5‐6を読み、
・放送と通信の違いを考える。または、テレビ放送とインターネットによる双方向メディアが連携することで、コミュニケーションがどのように変化していくかを考える。
・なぜ放送局がアプリを開発したのか考える。
・今後テレビはどうなるのか、どんなコミュニケーションツールや技術と融合すれば、どのようなことが可能になるか考える。

 

★ヒント

(1)コミュニケーションとは、人と人との情報伝達や意思疎通をさします(ここでは人と人で考えてみます)。
・「誰に何を伝達するのか」と「どのように伝達するのか」を考えてみる。
・個人対個人のコミュニケーションの場合は、誰に何を伝えるかによって、どのような手段を使えばいいのか、具体的に考えてみる。
・個人対個人だけでなく、マスメディアの場合、企業が消費者に伝達したい場合、政府と市民のコミュニケーションの場合など、いろいろコミュニケーションのケースを考える。
・生徒自身が学校内でどんなコミュニケーションをしているか考えてみる。

 

(2)身近なコミュニケーションツールとして、電話、メール、インターネット、SNS、テレビを挙げて、その特徴を、一対一か一対他数/双方向か一方向/同期か非同期か、まとめてみましょう。
ほかに、自分たちにとって使いやすいか、これらのツールが将来も使われるか、どう進展していくか考えて、まとめてみましょう。


<参考サイト>
携帯やパソコンなどの利用実態などが下記のサイトでわかります。これらのデータをもとに話をしてもいいでしょう。
平成23年版 情報通信白書 「コミュニケーション行動の変容/情報メディアの利用時間の変化」


(3)
<参考サイト>
放送が今後どうなるか考える資料になります。
平成24年版 情報通信白書  「放送とソーシャルメディアの融合・連携の進展」

 

これからの放送と通信の連携がまとめてあります。

総務省 情報通信審議会に提出されたNHK放送技術研究所の資料

 

将来のメディアを話し合う際に、参考になります。
平成24年版 情報通信白書 「読者参加コラム 2020年に、メディアはどう進化している?」

<発展の課題はこちら