小学校から大学の共通教育までの一貫した情報教育の理想形「情報教育の参照基準」

~日本学術会議情報学委員会情報学教育分科会 公開シンポジウム

2020年度から新しい学習指導要領が施行され、いよいよ小学校でのプログラミング教育が始まります。Society5.0の実現に向けて、AIやデータサイエンスを使いこなせる人材の育成のために、小学校から高校まで全ての子ども達が情報活用能力を高め、文理を問わず数理・データサイエンスの力をつけていくことを目指しています。プログラミングの必修化は、まさにその象徴とも言えます。

 

実際に指導にあたる現場の先生方にとっては、それぞれの学校段階でどのレベルまでできるようにすればよいのか、あるいは年齢が下の学校ではどこまで学んできているのかということが、懸念されるのではないでしょうか。数学や英語など、どの学年で何を学ぶという体系が明確な教科・科目と異なって、プログラミングの、いわば親学問といえる情報学は歴史が浅く、また理系から文系まで幅広い分野を含むため、これまで体系的な教育段階の整理がなされてきませんでした。

 

今回、日本学術会議情報学委員会情報学教育分科会が、情報処理学会情報処理教育委員会の協力でまとめた「情報教育の参照基準」は、小学校から大学の共通教育までの情報教育を体系化し、一貫した情報教育の理想形を提示することを目指しています。

 

この参照基準に対する意見を募るための公開シンポジウムが開催されました。シンポジウムでは、参照基準の内容の解説とともに、小学校から大学までそれぞれの教育現場での実践と、そこから見た参照基準へのコメントが紹介されました。 (5月18日(土) 東京大学山上会館)

 

 

はじめに~「情報教育の参照基準」策定までの背景と経緯

 萩谷昌己先生 (日本学術会議連携会員、東京大学大学院情報理工学系研究科)

 

情報教育の参照基準作成に際して情報処理学会の果たした役割

 高橋尚子先生 (國學院大学経済学部)

 

情報教育の参照基準

 久野靖先生 (日本学術会議特任連携会員、電気通信大学情報理工学域共通教育部)

 

高等学校の情報科

 西野和典先生(九州工業大学教養教育院)

 

中学校の技術・家庭科から見た「情報教育参照基準」

 紅林秀治先生(静岡大学学術院教育学領域、静岡大学教育学部附属浜松中学校校長)